筑波山の地質
関東平野の北東部にそびえ立つ筑波山は、裾野を引いた姿の美しさから紫峰とも呼ばれ、和歌にも詠み込まれるなど古くから知られている山である。 日本百名山の一つにも数えられていまる。最近では、日本地質百選にも選ばれた山である。
『筑波山地質見学ガイド』産業技術総合研究所
筑波山は よく火山と間違われるが、実はマグマが地下深くで固まった深成岩でできている山である。
筑波山の山頂部は斑れい岩、周囲は花崗岩でできている。花崗岩は風化に弱くぽろぽろ崩れるため、風化に強い斑れい岩の部分がとりのこされた。 斑れい岩には割れ目が多くあり、大きく割れて奇岩を作る。
筑波山の裾野は土石流などで流された斑れい岩の大石でできている。
『筑波山地質見学ガイド』(産業技術総合研究所)を基に作成
我が国には110の活火山がある。気象庁では、気象庁本庁(東京)及び札幌・仙台・福岡の各管区気象台に設置された「火山監視・情報センター」において、これらの活火山の火山活動を監視している。 筑波山は活火山ではないので、常時監視の対象外である。
気象庁発表、最近の噴火情報
【噴火警報・予報】 【キーワード】 【火山名】 【発表日時】
噴火警報(火口周辺) 噴火警戒レベル3(入山規制) 御嶽山 平成26年09月28日19時30分
噴火警報(火口周辺) 噴火警戒レベル3(入山規制) 口永良部島 平成26年08月07日10時00分
噴火警報(火口周辺) 噴火警戒レベル3(入山規制) 桜島 平成24年03月21日11時00分
噴火警報(火口周辺) 入山危険 西之島 平成26年06月11日14時00分
噴火警報(火口周辺) 噴火警戒レベル2(火口周辺規制) 阿蘇山 平成26年08月30日09時40分
噴火警報(火口周辺) 噴火警戒レベル2(火口周辺規制) 草津白根山 平成26年06月03日18時00分
噴火警報(火口周辺) 噴火警戒レベル2(火口周辺規制) 霧島山(新燃岳) 平成25年10月22日18時00分
噴火警報(火口周辺) 噴火警戒レベル2(火口周辺規制) 三宅島 平成20年03月31日10時00分
噴火警報(火口周辺) 噴火警戒レベル2(火口周辺規制) 諏訪之瀬島 平成19年12月01日10時06分
噴火警報(火口周辺) 火口周辺危険 霧島山 平成26年10月24日10時00分
噴火警報(火口周辺) 火口周辺危険 硫黄島 平成19年12月01日10時01分
噴火警報(周辺海域) 周辺海域警戒 福徳岡ノ場 平成19年12月01日10時02分
噴火警報は、居住地域や火口周辺に影響が及ぶ噴火の発生が予想された場合に、予想される影響範囲を付した名称で発表される。
噴火予報は、噴火警報を解除する場合や、火山活動が静穏(平常)な状態が続くことを知らせする場合に発表される。 各火山の最新の噴火警報を表示している。噴火予報は、過去1ヶ月以内に発表された最新のものを表示している。
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【参照文献】
『筑波山地質見学ガイド』産業技術総合研究所 地質標本館 2008年5月