福来みかんを使ったご当地ラーメン
「2014年8月1日(金)常陽ウイークリー」
「筑波福来みかん」で町おこし
かつて筑波山の中腹を彩った小ぶりなみかん「福来みかん」を植樹で復活させ、地域おこしにつなげようと地元住民らが「筑波福来俣存会」を発足させたのは、2007年4月であった。
みかんの花や実が折々の季節に醸し出したかつての景観を復活させるほか、みかんの皮でつくる特産の七昧の知名度アップに、ガマの油売り口上ならぬ「七味売り口上」も創作し、「白い花をつける5月と黄金色の実がなる11月の景観が戻れば、観光資源になる」と観光客の多い梅林周辺や「つくは道」沿いの民家の庭に苗木を植えてきた。
筑波山に植樹 2007年
植樹祭
鈴木会長
植樹場所 梅林入り口 「連歌発祥之地」碑の周辺
筑波福来みかんを使ったご当地ラーメンの開発
「つくぼ」にはさまざまなイメージがある。そのうちの一つに、ラーメン店が多いというのがある。市内に、専門店だけで約100店、「ラーメン」をメニューとして提供している店は約200あり、しのぎを削っている。ある関係者はつくばエクスプレス開業後、急速に増加したと振リ返る。音ながらの中華そばや、みそ、豚骨、スタミナ、最近、勢力を増やしてきた、つけ麺やまぜそばなどバラエティーに富んでいる。このような状況で、地元産の「福来みかん」を用いたラーメンを登場させようというプロジェクトが進められている。
「2014年8月1日(金)常陽ウイークリー」
見直される「福来みかん」 ご当地ラーメンを目指す
これまで、2012年と13年に「ラーメンフェスタ」を開催するなど、ラーメンでのまちおこしに取り組んできたが、「福来みかん」を用いたプロジェクトは、「つくばでなければ食べることのできないラーメンを作りたい」との思いで市商工会青年部とつくば観光コンベンション協会が中心となって昨年5月に発足。今回、市内16のラーメン店の協力を得て新たなラーメンの開発に取り組む。
今回、一つの形として捉案されたのが、粉末状の福来みかんの皮を麺に練り込んだもの。練り込む際には、粉の大きさがばらばらだと、麺が切れやすくなるので大きさを均一にすることが重要だという。
今月に入って行われた試食会には、鶏がらスープや冷やし中華、つけ麺など5種類が出され、つくば観光コンベンション協会長の市原健一市長、筑波福来みかん保存会の鈴木博夫会長ら約30人が参加し試食した。
試食後、市原会長は「最初は合わないかと思っていたが、おいしかった」「冷たい方が、味がさっぱりして後味がすっきりしていて、今までのラーメンとは趣が違う」と感想を述べ、「たくさんの人に食べてもらいたい」と期待を寄せた。
同プロジェクトでは、賛同店各々の新たなラーメンを開発し今秋に発表していきたい意向だという。
同プロジェクトリーダーの高野俊雄さんは、「福来みかんを使い、福来みかんを普及させるつくばならではのラーメンをつくり、将来的には『ご当地ラーメン』として広まってもらえれば」と力を込める。
「2014年8月1日(金)常陽ウイークリー」から転記
福来みかんを使った筑波山の土産”つくばコレクション”
(筑波山観光案内所にて撮影)
ぽんず
あられ 揚げせん
福来氷
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