水戸黄門の形成 水戸藩「御三家」の威光と弊害
「御三家」の威光と弊害 副将軍説がたとえ確かなものではなかったとしても、御三家としての権威は諸大名とは格段の違いがあり、水戸藩の武士や領民までも、他家に対して御三家の威光を振りまわす気風が強かった。たとえば、御三家の通行のときは、先払いの者が、「シタニロ、シタニロ」(下に居ろ、下に居ろ)と制止声を掛け、往来の士民は道脇に土下座する習わしであった。...
View Article水戸天狗党 筑波勢・田中愿藏隊の戦いと末路、天狗塚の話
水戸天狗党筑波勢の戦いの経過と末期ついて、明治時代に作家・横瀬夜雨(よこせやう)が『雪明り』(書物展望社)で描写している。...
View Article「つくば道」の神郡と普門寺の水戸天狗党の碑
神郡の街並 江戸城の鬼門(東北方)を守る筑波山の中禅寺(現・筑波山神社)を改築するために、3代将軍・徳川家光により整備された北条~神郡~筑波をつなぐ運搬路は、後に参詣道として発展して「つくば道」と呼ばれ、現在「日本の道100選」の一つである。 神郡から筑波山を望む...
View Articleガマの油売り口上、聞く人・見る人との強い共感を作りにはアイコンタクトが大事!
アイコンタクト(目線) 複数の相手に話す場合、大切なのが「アイコンタクト」(目線)である。「目配り」、相手の目を見て話す方法である。聴き手を説得し共感を得るためには、アイコンタクトが極めて重要である。 アイコンタクト(目線)の目的 ・聴き手を惹きつける。 ・聴き手の反応を探り、対応する。 ・何かを聴き手の心に伝える。 アイコンタクト(目線)の要領...
View Articleガマの油売り口上は、見る人聞く人との共感作りが大事!
ガマの油売り口上はどういう「場」なのだろうか ガマ油売り口上は、本来、どのような「場」であったのだろうか。 口上の流れを見ると、次のような「場」としてとらえることができる。 口上によって、ガマの油を買わせる、そのために ・こちらの意図するところを相手に十分伝達する「場」である。 ・・・・・・・ 効能は外傷などによく効くから買って下さいよ! ・相手に理解してもらう「場」である。...
View Article幕末・維新期における水戸藩の脱落と水戸天狗党挫折の背景
薩長土肥が幕末・維新での活躍を可能にした藩政改革 一般に雄藩といえば、大藩あるいは有力な藩という意味で使われるが、雄藩の拾頭とか西南雄藩などという場合は、幕末、維新の政局のなかで主導権をにぎった藩であり、討幕派として幕藩体制の主権者である江戸幕府とはっきり政治的に対決できた藩をさしている。...
View Articleガマの油売り口上は、付かず離れず「間(ま)」が大切!
白倉敬彦著 『江戸の吉原 遊び郭』 株式会社学習研究社 「艶色真似ゑもん 初めての出会い」 初めての客が三蒲団の上でぎこちなく遊女に話しかけている。 気まずい雰囲気になりそうなところで遊女が吸いつけ煙管に火をつける。 「間(ま)」が大切!...
View Article筑波山の伝承芸能ガマの油売り口上の歴史、衰退と復活の経緯
永井村の平助により有名になった ガマの油の由来は、1614(慶長19)年の大阪冬の陣に筑波山大御堂の光誉上人が徳川方として出陣し、外用にガマ成分を含んだ蟾蜍膏(通称“ガマの油”)を、内用に筑波橘の果皮(陳皮)を活用したところ効能素晴らしく、全国から参戦した将兵によりその効能は津々浦々に知られることとなった。...
View Article筑波山の生い立ち 筑波山は噴火しない安全な山
筑波山の地質 関東平野の北東部にそびえ立つ筑波山は、裾野を引いた姿の美しさから紫峰とも呼ばれ、和歌にも詠み込まれるなど古くから知られている山である。 日本百名山の一つにも数えられていまる。最近では、日本地質百選にも選ばれた山である。 『筑波山地質見学ガイド』産業技術総合研究所 筑波山は...
View Article筑波山地域をジオパークに! 筑波山地域が抱え“自然の宝庫”
4月30日、筑波山地域ジオパーク推進協議会の定例総会が開催された。今までは構成6市長を中心とする10名で構成されていた協議会に、新たに民間機関や市民団体の方々等15名が加わり、合計25名の新体制が発足した。これに伴い、つくば市が担当していた事務局も構成6市に拡大した。 ジオパークとは...
View Articleガマの油売り口上 型を守り持ち味発揮、名人に必須な資質、芸が芸にとどまらず思索性も
伝統芸 型を守り持ち味発揮 日本舞踊の人間国宝認定者で、85歳の現在も一線で活躍する西川扇蔵、長男箕乃助、長女の祐子の親子が、2013年9月20日午後6時半から東京・三宅坂の国立劇場でリサイタルを開いた。それに先立って読売新聞が掲載したインタビュー記事である。 【無形文化財】...
View Article筑波山地域ジオパーク構想における つくば市認定無形文化財「ガマの油売り口上」のあり方
保存会の発展と課題 筑波山ガマの油売り口上保存会か平成11年7月、地元有志によって設立され16年経過した。この間、会長、代々の名人および会員一同が「ガマの油売り口上」の伝統的な「わざ」を錬磨向上するとともに会員募集と研修の傍ら、会員有志がそれぞれの地域のイベントなどで実演するなどの活動を展開した。このため設立当初44名であった会員が現在104名に増えたことは喜ばしいことである。...
View Articleガマの油売り口上、インパクトが強い“接近戦”、直談判が人を動かす
インパクトが強い“接近戦” ガマの油売り口上、インパクトが強い“接近戦”、直談判が人を動かす がまの油売り口上の実演に力が入るか否かは、観客の多寡やその反応に、多分に影響を受ける。ゴールデンウイークや秋の行楽シーズンなど老若男女、家族連れなど多くの人で賑わうときの実演は、観客の熱いまなざしに応え演技に力が入る。...
View Articleアクセス改善で茨城県がゴールデンウィークの旅行先ランキング2位に急上昇
ゴールデンウィーク、旅行先ランキングNo2 茨城県は2015年のゴールデンウィークでは、人気急上昇で旅行先ランキングNo2に躍り出た。「上野東京ライン」開業に伴い首都圏からのアクセスがスムーズになったため魅力度連続最下位であった旅行先ランキングが急上昇した。 「2015年ゴールデンウィーク、人気急上昇の旅行先ランキング」...
View Article無形の文化的所産 弟子は匠の技を体で吸収する
「苦労」が育む一生の技 つくばみらい市の都市農村交流施設「松本邸」のかやぶき屋根が、約60年ぶりにふき替えられている。作業を手掛けるのは、このほど黄綬褒章を受章した萱師・広山美佐雄さん(小美玉市、83歳)と若き弟子2人。マニュアルも設計図もない伝統技術を伝えるこの道60年の親方は言葉少なに黙々と仕事をこなし、弟子たちは体全体で匠の技を吸収していく。...
View Article原点に戻って考える「つくば市認定地域無形文化財・筑波山ガマの油売り口上」、核心は名人である!
ガマの油売り口上保存会の設立 平成11年の夏、地元有志が、つくば市のみならず茨城県の伝承芸能の愛好者のすそを広げて後継春の指導・育成のため定例的な研修や情報交換の実施し技能の継承と地元の観光の活性化に貢献するため保存会を結成した。 がまの油売り口上は、つくば市の無形民俗文化財...
View Articleガマの油売り口上、 「語られる言葉」の美・・・・・なによりもまず自分を知ること
書かれた言葉と語られる言葉 われわれ日本人は、子供の時分から、文字を眼で読む勉強を強いられたせいか、「口から耳へ」伝へられる言葉の効果に対しては、あまり関心が向かない。もちろんその他にも原因はあるが、書かれた言葉、即ち文章について批評をする人も、「語られる言葉」即ち「談話」については、案外、無関心のように思われる。...
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